12月29日(土)に,Cube gardenにおいて第4回フィットネスデザイン交流会シンポジウム「速く走るために必要なこと」を行いました.
石原塾主宰の石原康至さん,環太平洋大学准教授で同大学陸上競技部コーチの吉岡利貢さん,Edith Cowan University教授の野坂和則さんの3名の方々に,それぞれの立場から速く走るために必要なことをお話し頂きました.
石原さんからは,スプリント,というもの自体の定義と,ご自身が考えている能力向上のためのポイントが挙げられました.
スプリントとは「ある点からある点までいかに速く到達するか」ということであり,陸上競技だけではなく全てのスポーツに共通する能力であることを説明頂きました.
さらに,スプリント能力を上げるためには,いかに接地の回数を減らすかということが重要で,そのためにはどのような動作を行うべきか実演を交えた解説がありました.
吉岡さんからは中長距離を速く走るために必要なことをお話し頂きました.
速く走るには「良い動き」である必要があり,そのためには「良い形態(体つき)」になることが必要であることを,研究データを基に紹介頂きました.
実際に行われているトレーニング動画を紹介頂き,実際にトレーニング前後で走動作の見た目も変わっていることを確認することが出来ました.
また,急遽お越し頂けることになった野坂さんからは,歩幅を大きくしてと歩数を少なくすれば速く走れるようになる,ということを説明頂きました.
歩幅が数cm伸びただけで,歩数が1秒当たり0コンマ数歩多くなっただけで,100m走のタイムが劇的に伸びるといことを示されたのち,それらを向上させるためにはエキセントリック(伸張性筋活動)トレーニングが勧められることを説明頂きました.
最後に演者の皆様を交えたディスカッションを行いましたが,短距離・長距離や研究・実践によって観点が違う点はありましたが,根底に共通するものがお互いに認識できた様子でした.
多くの方々にご参加頂き,非常に充実した会にすることが出来ました.
ご参加頂いた方,ご助力・ご支援頂いた皆様に心より御礼申し上げます.
今後もフィットネスデザイン交流会は毎月第3水曜日に続けて行います.
是非とも,定例の会にもご参加頂ければ有難く存じます.
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