11月10日(日)に,札幌市中央区のEDiTにおいて,第5回フィットネスデザイン交流会シンポジウム「カラダとココロのコンディショニング」を行いました.
前半はアルバータ大学大学院の安田悠社さんより,「モチベーションを高めるメンタル・コンディショニング」というタイトルで,サッカー選手に対して行ってきた目標設定による指導の実例をお話し頂きました.
実践的な報告でしたが,随所に心理学的な理論を組み込み,最新の研究成果も含めて行われていることを分かりやすく説明して頂けました.
また,カナダと比較して「日本では,スポーツ心理の専門家による指導が『ほぼ無』の状態」とお話しされており,資格制度などについても考えさせられる内容を提示されていました.
後半は国際武道大学准教授の笠原政志さんより,「これからのフィジカル・コンディショニング」というタイトルで,目標とする試合から遠いトレーニング期からピーキング・テーパリング期,試合当日のパフォーマンス直前や最中,また試合終了後までに至り時系列で必要なコンディショニングの紹介を頂きました.
2016年にAustralia Institute of Sportに留学されていた経験から,現地での研究成果についても言及頂き,さらに国際武道大学で行われている実践的研究についても丁寧にご説明頂きました.
全体を通じて「状況に合わせて適切な内容を考える」ということが強調されており,「○○は良い / 悪い」ということではなく,「○の場合は~~,そうでなければ△△」というような場合分けや状況判断が必要だということが良くわかりました.
最後の45分は,フロアを交えたディスカッションの時間として,様々な質問にお応え頂きました.
また,休憩時間に提供されたお弁当は,LaughaulのShihoさんのプロデュースによる「身体と心のバランスランチ」を出させて頂きました.
これからも毎月第3水曜日の交流会は続けて行う予定で,10月20日(水)は北海道大学の石原暢さんから「運動と認知機能の最前線」というタイトルで10時30分~12時30分で行う予定です.
今後ともご参加の程,よろしくお願い致します.