第57回フィットネスデザイン交流会「女子中学生アスリートの身体に何が起きているか?」を行いました

 フィットネスデザイン交流会は,スポーツや身体活動に関する皆様の情報交換の場で,毎月第3水曜日に行っています.

 第57回の今回は,北海道大学大学院保健科学研究員修士課程の池上和さんより,「女子中学生アスリートの身体に何が起きているか?」というタイトルで話題提供を頂きました.
 最初に,国際的にも国内的にも,女子アスリートの数は増加していることが示され,女子アスリート特有の3主徴(利用可能エネルギー不足,月経異常,骨粗鬆症)について説明がありました.そのなかでも利用可能エネルギー不足が様々な症状の引き金になっていることや,それぞれの症状は密接に関係していることをお話し頂きました.
 その後,女性アスリートでは高校生になった年代前後に月経不順が多くみられることを先行研究のデータを中心に報告頂き,またご自身のデータとして低体重になると様々なリスクが増加すると考えられることを解説して頂きました.アンケートの調査から,当の中学生アスリートは月経周期と摂取エネルギーや低体重,または骨への影響などについて十分な知識や情報が得られていないことも窺え,アスリート本人への教育もさることながら,指導者の知識も増やしていく必要性が感じられるお話でした.
 池上さんは4月より日本体育大学の特別研究員として研究を継続される予定であり,今後も機会があればお話を頂こうと考えております.

 来月の交流会は,通常通り第3水曜日の19日を予定しております.
 皆様のご参加をお待ちしております.

IMG_3230

IMG_3236

コメントを残す