酪農学園大学の柴田啓介助教との共同研究”Effects of prolonging eccentric phase-duration in parallel-back squat training to momentary failure on muscle cross sectional area, squat 1RM and performance tests in university soccer players”(大学サッカー選手を対象に拳上限界まで行うパラレルバックスクワットトレーニングの伸張性局面を長くすることが筋横断面積や最大拳上重量,その他パフォーマンステストに及ぼす影響)が,Journal of Strength and Conditioning Researchに受理されました.
Journal of Strength and Conditioning Researchは世界的に認められているトレーニングに関する研究論文誌で,この分野では最も注目度の高い雑誌と言えます( https://journals.lww.com/nsca-jscr/pages/default.aspx ).
今回の研究では,スクワットトレーニング時に伸張性局面(=降下時)の収縮時間を延ばすためにゆっくりと行っても,筋横断面積やその他パフォーマンステスト(垂直跳び,T-test,Yo-Yo test)に対する効果に違いがなく,最大挙上重量に対してはむしろ効果が低いという結果を示しています.
筋力トレーニングを実施する際に,伸張性局面をゆっくり行うことは一般的に良く行われていますが,高いトレーニング効果を得るためには勧められないと結論付けました.
ただし,トレーニングの目的や対象者,エクササイズ種目によっては同じ結果にならないことも考えられますので,レジスタンストレーニングの基礎を抑えてから現場に応用するように気を付けてもらいたいと思います.
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