第75回フィットネスデザイン交流会「日韓スポーツ・体育観比較~体力測定結果から~」を行いました

 フィットネスデザイン交流会は,スポーツや身体活動に関わる皆様の情報交換の場で,毎月第3水曜日に行っています.
 75回目を迎える今回は,先月に引き続き拓殖大学北海道短期大学の秋月茜さんより,日韓でのスポーツ・体育事情の違いについて,体力の面からお話頂きました.

 今回は,先月お話頂いた韓国の教育制度の違いを踏まえたうえで,韓国で行われている体力測定(PAPS)の内容をご説明頂きました(写真にあるものですが読めません・・・).日本と同じ種目もあるものの(握力測定や50m走,長座体前屈など),両国で行われている体力測定が違うので,単純な比較が難しいところです.そこで,秋月さんは日本(札幌)と韓国(釜山)の小学校で同じ体力測定を行われ,その結果をご紹介頂きました.
 日本で行われている「新体力テスト」の結果は,握力,立ち幅跳びは韓国の方が有意に高く,50m走や20mシャトルラン,反復横跳びは日本の方が高いという結果になっていました.男女をそれぞれで見ると,男子は比較的差は小さかったのですが,女子では両国間の差が大きく,日本の方が高い傾向にあるように感じられました.背景としては,日本は土日の運動時間が長いこと,スポーツクラブなどへの加入が多いこと,女子の運動好きが多いこと,等がアンケート結果から見受けられました.また,もっと大きな背景としては,学校体育の制度や,学歴社会の在り方などが関わっているようです.

 新型コロナウィルスの感染状況もあり,完全オンラインになってしまいましたが,議論は活発にされた印象です.
 来月も,現在のところ3週目の水曜日(16日)に行う予定にしております.
 お時間あればご参加のほどよろしくお願い致します.

3

コメントを残す