第71回フィットネスデザイン交流会「習慣的運動・体力と脳」を行いました

 フィットネスデザイン交流会は,スポーツや身体活動に関わる皆様の情報交換の場で,毎月第3水曜日に行っています.
 第71回目の今回は,神戸大学助教の石原暢さんより「習慣的運動・体力と脳」というタイトルでお話頂きました.

 石原さんからは,3~9か月運動をつづけた場合の脳の変化を,機能と構造の面からご説明頂きました.
 まずは習慣的な運動が高齢者の認知機能や,児童の学力を向上させることは間違いのないこと,また体形・体格やその変化と認知機能や学力にも関連があることを紹介頂きました.
 次に,習慣的な運動が脳の「構造」の変化をもたらすのか,「機能」の変化をもたらすのか,について最先端の研究についてご説明頂きました.成人以上の場合,習慣的な運動は脳の構造にいい影響を与えることはある程度明らかになっており,機能についてはまだ議論になっている部分もあるようです.脳機能の変化が明確になってない背景には,脳の中で「ボーっとしているときに働いている部分」と「集中して何かをしているときに働いている部分」の変化(ネットワーク)が関わっているのでは?という仮説で研究を進めているそうです.
 いつもより少し長いくらいの話題提供だったのですが,内容が濃く端的にまとめるのが難しいくらいの情報量がありました.
 脳の構造や機能についてはさておき,習慣的運動が「頭を良くする」ことは確実な模様です.

 今回は話題提供の石原さんが遠隔で,会場参加者と遠隔参加者がいる状態での運営でした.
 徐々に遠隔対応も順調になっておりますので,来月以降お時間あれば参加頂ければ有難く存じます.

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